保健師としてより飛躍するために!

保健師のスキルアップ!持っていると有利な資格は?



地域の人々や、所属する学校・企業・病院にいる人々の健康をサポートしている保健師。

とてもやりがいのある仕事ですので、将来的にキャリアアップしながら保健師の仕事を続けていきたいと思っている人も多いでしょう。


このような人におすすめなのが、自身のスキルアップにつながる資格を取得することです。

保健師が持っていると有利な資格にはどのようなものがあるのでしょうか。


「行政保健師」「学校保健師」「産業保健師」「病院保健師」のそれぞれについて見ていきましょう。



行政保健師にオススメの資格はコレ!



行政保健師の主な仕事は、地域の人々の健康を守ることです。地域にはさまざまな人がいますが、特にサポートを必要としているのは、介護が必要な高齢者や障がいをもつ人たちでしょう。

<関連記事>:行政保健師の仕事内容は?


行政保健師にオススメの資格にはどのようなものがあるのでしょうか。

介護支援専門員

「介護支援専門員(通称:ケアマネージャー)」は、介護保険法で定められた公的な資格であり、保健師のなかでも最も人気が高い資格の1つです。

介護支援専門員とは、要支援・要介護と認められた人に対してケアプランを作り、ケアマネジメントを行う職業です。


保健師が介護支援専門員の資格を取得するには、まず保健師として5年以上かつ900日以上の実務経験が必要です。

この条件を満たして試験に合格すると、各都道府県で開催される計87時間の実務研修を経て、介護支援専門員として登録されます。


5年ごとに研修に参加して資格を更新しなければいけませんが、介護支援専門員は要支援・要介護と認定された地域の住民に適切な介護保険サービスを紹介したり、家族からの相談を受けたりと、地域になくてはならない存在です。

介護施設で働く場合にもオススメの資格です。

健康運動指導士・健康運動実践指導者

「健康運動指導士」は、1人1人の心身の状態に合わせ、効果的で安全な運動プログラムや指導計画を作る人のことです。

また、「健康運動実践指導者」は運動プログラムに基づいて、実際に指導するという役割を担う人のことを指しています。


名称は似ていますが、運動計画を作るのが「健康運動指導士」、運動計画をもとに運動指導を行うのが「健康運動実践指導者」というわけですね。

保健師の資格を持っている場合は、資格の取得に必要な指定講習の一部を免除してもらうことができます。


資格取得後は5年ごとに更新がありますので、忘れないようにしましょう。

ウォーキングや筋力トレーニング、水泳など、さまざまな種類の運動がありますが、すべての人が同じように運動できるわけではありません。


行政保健師が健康運動指導士や健康運動実践指導者の資格を持っていると、個人の事情を考慮し、その人に適した運動計画を作ったり指導したりと、運動のサポートをすることができます。

運動を通して地域の人々の健康を守ることができるのですね。

福祉住環境コーディネーター

介護支援専門員の資格に興味がある行政保健師の方は、「福祉住環境コーディネーター」の資格もおすすめです。

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者が生活しやすい住環境についてアドバイスできる人のことです。2・3級であればだれでも受験することができます。


自宅を住みやすい環境に整えることは、できる限り自立して生活するために重要なことです。

バリアフリー住宅へのリフォームなど、保健師の知識だけでなく建築の知識も必要になりますが、地域の人々にとって頼もしい存在になることが期待できます。


学校保健師がスキルアップできる資格は?



学校に所属する保健師は、主に在学する児童や生徒、学生の健康を守る仕事をしています。

学校保健師のキャリアアップにオススメの資格を見ていきましょう。

養護教諭免許

高校や大学、私立の小・中学校では、養護教諭免許がなくても学校保健師になることは可能です。

しかし、公立の小・中学校で保健室の先生として働く場合には、養護教諭免許を取得したうえで教員採用試験に合格しなければなりません。


養護教諭の免許には「一種」と「二種」があります。

保健師の資格を持っている場合、在学中に「日本国憲法」「体育」「外国語コミュニケーション」「情報機器の操作」を履修していれば、各自治体の教育委員会に必要書類を提出するだけで養護教諭の二種免許を取得することができます。


これらの単位を履修していない場合は、教員養成課程のある大学や通信教育学部などで、不足分の単位を習得しましょう。

養護教諭免許を持っていることで勤務先の幅も広がります。また、公立の小学校や中学校で働く養護教諭は公務員ですので、収入や雇用が安定しているという魅力があります。


養護教諭の二種免許を取得するだけなら、それほど時間はかかりませんので、ぜひ取得しておきましょう。

衛生管理者一種免許

学校内を巡回して手洗いに必要な石けん類がきちんと補充されているか、学校内に危険な場所はないかをチェックするという業務もありますが、これがまさしく学校における「第一種衛生管理者」としての仕事なのです。

第一種衛生管理者は職場の環境を整え、病気やケガを未然に防ぐという仕事をしています。


学校だけでなく、幅広い業種の職場で活用できますので、産業保健師にもオススメの資格です。

保健師の場合、必要書類を集めて都道府県の労働局に提出するだけで、第一種衛生管理者の資格を取得することができます。


学校で働く場合はもちろん、学校以外の職場に転職する場合にも有利に働く資格ですので、あらかじめ取得しておくことをオススメします。

思春期保健相談士

学校保健師として働いている人のなかには、思春期特有の問題に対する知識を深め、悩んでいる子供たちに自信を持って対応したいと思っている人もいるのではないでしょうか。

そのような人には、「思春期保健相談士」の資格がオススメです。

<出典>:思春期保健相談士とは /日本家族計画協会


思春期保健相談士は、思春期特有の心や身体の問題を抱えている子供たちのサポートを行う人のことです。

保健師が思春期保健相談士の資格を取得するには、日本家族協会が実施する3つの思春期保健コースを修了する必要があります。認定を受けるための試験はありません。


保健師が思春期保健相談士の資格を持っていると、思春期特有の子供に対して適切なケアができるのはもちろんですが、他の教職員や保護者からも信頼される保健師となることができます。

思春期の子供に対応することが多い保健師にとって、取得しておいて損はない資格といえるでしょう。


その他にも、学校保健師にオススメの資格には「学校心理士」や「教育カウンセラー」などがあります。

今の職場で役に立つことはもちろん、学校以外の職場に転職する際にも有利に働くことがありますよ。


産業保健師のスキルアップ資格は沢山ある



産業保健師は民間の企業や団体に勤務し、所属する社員や職員の心身の健康を維持するために働きます。

産業保健師のスキルアップに最適な資格をいくつかご紹介しましょう。

産業カウンセラー

「産業カウンセラー」は、その企業で働いている人のカウンセリングを行います。

産業カウンセラーの資格を取得すると、産業保健師の仕事の1つである「社員のメンタルヘルスのサポート」をより効果的に行うことができるようになります。


保健師が産業カウンセラーの資格を取得するには、日本産業カウンセラー協会が行っている「産業カウンセラー養成講座」を受講し、認定試験に合格する必要があります。

産業保健師として働いている保健師であれば、比較的簡単に取得することができますし、資格を持っていれば他の企業に転職する際にも転職活動を有利に進めることができます。

労働衛生コンサルタント

「労働衛生コンサルタント」は、所属する企業に勤めている人たちの健康を維持し、水準を高めるために、医学的・衛生学的にサポートする仕事をします。

産業保健師としての仕事内容を深めることができますし、転職の際にも有利な資格ですので、転職前に簡単に確認しておきましょう。


保健師が労働衛生コンサルタントの資格試験を受験するには、10年以上の実務経験が必要です。

この条件をクリアしている保健師であれば、筆記試験と口述試験の両方に合格すれば労働衛生コンサルタントの資格を得ることができます。


これらの資格のほかにも、禁煙支援士や海外勤務健康管理指導者といった資格も活用することができますし、TOEICなどの英語の資格も役立ちます。


病院保健師にオススメな資格は?



病院保健師は病院に来る患者やその家族について、心身ともに健康であるようサポートする仕事をしています。

勤務先の診療科に応じた資格を選ぶと、今までの保健師としてのキャリアを活かしつつキャリアアップを図ることができるでしょう。


では、病院保健師にオススメの資格にはどのようなものがあるか、簡単に見ていきましょう。

家族相談士・家族心理士

「家族相談士」とは、引きこもりや家庭内暴力といった問題に悩む家族のために、家族関係を調整したり健康な家族を作るためのアドバイスをしたりする人のことです。

近年では福祉関係者や教育関係者だけでなく、看護師や保健師からも注目されており、病院保健師としてのキャリアアップを狙うのであれば取得しておきたい資格の1つといえるでしょう。


家族相談士は家族相談士養成講座を修了し、資格試験に合格すれば資格を取得することができます。

合格率は90%ほどと高めなので、きちんと勉強していれば概ね問題なく合格することができるでしょう。


家族相談士の上級資格として、「家族心理士」もありますので、さらに高みを目指したいという人はぜひチャレンジしてみてください。

人間ドックアドバイザー

病院保健師にオススメの資格のなかでも、「人間ドック検診情報管理指導士(人間ドックアドバイザー)」は非常に実用的な資格の1つです。

人間ドックアドバイザーの資格を取得するには、まず「勤務先の病院が日本病院会か日本人間ドック学会の認定施設である」または「自身が日本人間ドック学会の会員である」という条件を満たす必要があります。


この条件をクリアしていれば、日本人間ドック学会が定めた研修に参加し、認定の登録を行えば、人間ドックアドバイザーとして働くことができるようになります。

人間ドックアドバイザーの資格を取得すると、人間ドックを受けた人はもちろん、一般の入院患者や外来患者に対して、質の高い保健指導を行うことができるようになります。


病院保健師だけでなく、健診センターで働く保健師にもオススメの資格です。

<関連記事>:病院保健師の仕事内容は?


他にもある!保健師にオススメの資格



保健師の種類別にオススメの資格を見ていきましたが、すべての保健師がキャリアアップにつなげることができる可能性がある資格もあります。

どのような資格があるのか、確認していきましょう。

心理カウンセラーの資格

心理カウンセラーは、相談する人の悩みに対し、心理療法やカウンセリングといった手法を用いて問題の改善をサポートする人を指します。

いわばメンタルヘルスケアの専門家なのです。保健師は心の健康を支援するという役割も持っているので、資格を取って知識を身につけたいところですね。


「心理カウンセラー」という名称の資格はありませんが、心理療法やカウンセリングを学ぶことができる資格は沢山あります。

「精神対話士」「認定心理士」「心理相談員」「臨床心理士」「メンタルヘルスカウンセラー」など、さまざまな種類の資格があり、それぞれの資格で学べる内容も異なります。


自分の興味のある分野や知識を深めたい分野から挑戦してみるとよいでしょう。

健康医療コーディネーター

「健康医療コーディネーター」は、日本健康医療学会が認定している資格です。

健康医療コーディネーターとは、健康な人が健康を維持できるようにサポートしたり、生活習慣病予備軍といった未病の人に対し、可能な限り健康な身体に戻れるよう支援したりする人のことを指しています。


健康医療コーディネーターの資格は、日本医療コーディネーター協会が定めた研修と認定審査を受け、資格試験に合格すれば取得することができます。

医療機関や支援サービスと人々をつなぐという需要の高い仕事ですので、持っていて損はない資格といえるでしょう。


資格以外にもスキルアップにオススメなのは?



保健師のスキルアップには資格も非常に役に立ちますが、資格では表せない能力やスキルも重要です。

では、保健師に合ったほうが良い能力やスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。

あった方が良い能力やスキルは?

保健師はさまざまな年齢層・性別・生活環境・健康状態の人と接するので、高いコミュニケーション能力が必要です。

また、保健師は事務作業も多く、パソコンを使う機会も多いので、パソコンスキルがあったほうが良いでしょう。


そして、職場によっては膨大な量のデータを扱うこともあります。

これらの管理をしっかり行うことができる能力があると、トラブルを起こさずに済むでしょう。

こんなスキルアップ方法も

保健師がスキルアップするには、職場内外で行われる研修に参加するという方法が挙げられます。

職場外でも、保健師教育担当者のみ参加できるスキルアップ研修会などがありますので、ぜひ活用してください。


また、保健師向けの雑誌を購読するのもよいですね。雑誌などから最新のスキルアップ情報を手に入れましょう。


<保健師のスキルアップ!持っていると有利な資格は?まとめ>

  • 行政保健師のスキルアップには「介護支援専門員」や「健康運動指導士」などの資格がオススメ
  • 公立の小中学校への転職を目指すなら、「養護教諭の二種免許」は必須
  • 「第一種衛生管理者」や「思春期保健相談士」も、学校保健師のキャリアアップに役立つ
  • 「産業カウンセラー」「労働衛生コンサルタント」など、産業保健師のスキルアップ資格は沢山ある
  • 病院保健師には「家族相談士」や「人間ドックアドバイザー」などもオススメ
  • 保健師の資格が必要ない資格やスキル・能力もあるので、積極的に身につけると良い

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