海外留学で、保健師はどのような経験が得られるのでしょうか?

保健師、海外留学するために知っておきたいことは?



保健師の資格を取得し、海外留学に挑戦する方が増えています。

保健師にとって海外留学は、どのような魅力があるのでしょうか。


海外留学する上で知っておきたい海外の保健師事情なども、ご紹介します。


海外の保健師事情は?

現在、世界的に看護師不足が深刻化しています。そのため、優秀な人材は世界規模で需要があります。

保健師として海外で働ける?

 
保健師という資格は、海外ではあまり一般的ではありません。

日本と同様に保健師という国家資格を持っている国は、アイルランド・イギリス・南アフリカの3か国のみです。


アイルランドで保健師になるには、最低2年間の看護師としての就労経験が必要です。

英国の場合は、看護師または助産師であることが条件となっています。


アイルランドと英国は、保健師となるのに資格試験はありません。

南アフリカの場合は、看護師または助産婦の登録証明が必要で、保健師の資格を取得するには国家試験に合格する必要があります。


世界規模で見ると保健師の求人は圧倒的に少ないですが、看護師の求人は数多くあります。

そのため保健師が自分の経験を生かして海外で働くなら、現地の看護師資格を取得して看護師として働くのがおすすめです。

保健師、海外留学するならどこの国?



保健師の海外留学で人気の国は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなどです。

日本人が馴染みやすく安心して暮らせるという点と、医療制度が整っていて多くのことが学べるという点で、これらの国は高評価です。


医療先進国であるアメリカは、世界中から医療従事者が集まります。多国籍国家のため、日本人も受け入れられやすい環境です。

キャリアアップシステムも充実しており、労働者の権利が保障されているので働きやすさも抜群です。


カナダは福祉制度が充実しており、医療福祉に興味がある方にとっては非常に魅力的な国です。

カナダでは看護師が非常に尊敬されており、収入面でも恵まれています。


就労ビザも比較的取りやすいというメリットもあり、専門学校で学びながら働くこともできます。


オーストラリアは、看護師の国家試験がないのが特徴です。大学を卒業すれば正看護師の資格を得られます。

日本で看護師としてのキャリアと資格を持っていれば1年でオーストラリアの正看護師の資格を得られます。


また医療業務に必要な英語力の証明をして、看護の資格を書き換えるOET(Occupational English Test)という制度もあります。

オーストラリアへの留学は海外の医療現場で使われる英語力も身につくため、向上心の高い方にぴったりです。


イギリスは、ヨーロッパでも特に人気の留学先です。看護師不足が深刻なイギリスでは、海外からの医療従事者の受け入れに積極的です。

また、イギリスは看護師資格を取得するまでの年数が、日本や他国より短期間です。


看護師、保健師共に国家試験がないため、養成コースで学べばイギリスで保健師として働く資格が得られるというのも魅力です。


保健師が海外留学するメリット・デメリットは?



保健師が海外留学するにあたり、やはり気になるのはメリットとデメリットです。

海外で働くことで何を得られるのか、どんな問題があるのか考えて進路を決める必要があります。

保健師の海外留学、メリットは?

保健師が海外留学する最大のメリットは、語学力や最新の医療知識など、国内では学べないスキルが身につくことです。

保健師として留学すれば、一般の語学留学では学べない医療英語のスキルも得られます。


帰国して国内で働く場合も、保健師が語学力を求められるケースは意外とあります。

特に外資系企業の産業保健師は、社内や取引先の相手が外国人であることも多く、海外出張や海外勤務の可能性もあります。


TOEICなど一定の英語スキルが求められる企業もあり、語学力が役立ちます。

<関連記事>:保健師の転職、英語を活かせる職場とは?

保健師の海外留学、デメリットは?

留学中に、現場での仕事をしていない場合は要注意です。転職の際、留学期間がブランクとして扱われてしまう可能性があります。

また海外と日本では、医療制度や職場の環境が違うため、せっかく学んだスキルが保健師として働いても活かしきれないというデメリットもあります。


海外留学するために、知っておきたいことは?



保健師として海外留学をするためには、様々な方法があります。

自分のライフスタイルや目指すキャリアに合わせた進路選びが大切です。

保健師が海外留学する方法は?

保健師の海外留学で一般的な方法は、海外の語学学校で英語を学びながら、現地の看護資格を取得するために予備校に通うものです。

国によっては30歳以下ならワーキングホリデーが利用できるため、働きながら勉強することもできます。

<出典>:ワーキングホリデーとは /日本ワーキング・ホリデー協会

日本でのキャリアを活かして海外留学するなら、保健師の海外看護研修に応募するという方法もあります。

ただし、勤務先からの推薦が必要などの条件があります。


短期間ではありますが、海外で保健師として働き、現地の医療現場で研修できる貴重な機会です。

留学経験が活かせる働き方は?

留学経験を活かした働き方をするなら、海外で培った英語力を発揮できる現場がおすすめです。

JICAやNGOなどの海外ボランティアは、保健師として海外での経験を積むのにぴったりです。

<出典>:日系社会青年ボランティア /青年海外協力隊

アジアやアフリカなどに派遣され、医療の最前線で働けます。海外での人脈も築けるので、その後のキャリアアップにもつながります。

帰国後、国内で留学経験を活かすなら、語学力が活かせる企業の産業保健師がおすすめです。


特に外資系企業などは語学力が問われることも多く、留学経験が役立ちます。

<保健師、海外留学するために知っておきたいことは? まとめ>
  • 海外で保健師の国家資格があるのは、アイルランド・イギリス・南アフリカの3か国のみ
  • 保健師の海外留学で人気なのは、日本人が馴染みやすく、医療制度が整っている国
  • 特にアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなどは海外留学向き
  • 保健師の海外留学のメリットは、医療に関する語学力が身につくこと
  • 留学期間中に現場での仕事をしていないと、転職の際にブランクとなるデメリットも
  • 保健師として海外留学するなら、英語を学びながら現地の資格を取るのが一般的
  • 留学経験を活かすなら、海外ボランティアや外資系企業の産業保健師がおすすめ