派遣保健師という働き方について

派遣保健師のメリット・デメリットは?

派遣保健師
出産、育児休暇後の仕事復帰では、正社員としてフルタイムで働くことが厳しい場合もあります。

パートや時短勤務で働くこともできますが、「派遣保健師」として復帰するのも一つの手です。


派遣保健師とはどのような仕事なのか、勤務先や仕事の特徴について、派遣保健師として働く場合のメリット、デメリットについて確認しておきましょう。

派遣保健師はどんな仕事?

派遣保健師は、常勤やパートの保健師とどのような点が異なるのでしょうか。勤務先による業務内容の違いも気になるところですね。

派遣保健師という仕事について説明します。

派遣保健師の特徴は?

派遣協会では、「派遣社員」を以下のように定義しています。

1.派遣会社と雇用契約をむすび、派遣会社が契約を交わす派遣先で働くこと
2.給与支払いは雇用主である派遣会社が行い、福利厚生も派遣会社に順ずること
3.業務は派遣先から指示を受けること


社会保険が完備されるのも派遣の特徴です。

常勤の保健師や、同じく定時で働くアルバイトやパートとは、いくつかの点で異なっています。


派遣保健師は人材派遣会社に登録し、臨時で保健師を必要としている公的機関や教育施設、企業などへと派遣され、保健師として働きます。

<出典>人材派遣の仕組みについて /日本人材派遣協会

派遣保健師の仕事内容は?

派遣保健師は、そこで働く保健師の補助的な立場で働くこととなります。業務内容は、派遣先によって異なります。

例えば臨時の派遣で多く見られるのが、健診シーズンの繁忙期で、人員補充のために働くケースです。


この場合、健診のサポートや健康相談の対応、指導業務にあたります。

<関連記事>:【保健師の転職】健診センターで働くメリット・デメリットは?


公的機関や教育施設、一般企業などに勤める常勤保健師が産休や育休を取る際の補充として、派遣保健師が採用されることもあります。


保健所や保健センターでは、健診や予防接種、訪問指導、相談対応などをサポートします。

学校や企業では、生徒やそこで働く教師、従業員達の健康管理、衛生管理、ケガや急病の対応を行います。


なかには、発展途上国や被災地へと派遣され、保健師として看護やケアに従事する仕事もあります。

東日本大震災でも、このような派遣保健師の活躍が多く見られました。


派遣保健師のメリットは?


常勤ともパートタイムとも違い、決まった契約期間の中で、色々な職場へと派遣される保健師。

その特徴からいくつかのメリットが挙げられます。

仕事とプライベートのメリハリがつく

派遣保健師は、補助的な立場で働くことがほとんどです。

そのため責任の重い業務を担当することはなく、契約内容に定められた時間内で働くことが出来ます。


プライベートの時間をしっかり確保できるので、生活にメリハリがつくのがメリットです。

趣味や勉強に時間を割きたいという方や、育児や介護の都合で定時に帰宅する必要がある方に向いています。


夜勤の有無や土日休みなど、派遣会社に希望を出しておけば、それに合った就業先で働けます。

夜勤や変則勤務が多い病棟などと比較すれば、体力的にも精神的にもゆとりが生まれることでしょう。


残業がない場合がほとんどですが、頼まれたとしても細かく残業代が発生するため、無償で働くということはありません。

<関連記事>:職場によって全然違う!保健師の勤務時間の実態は?

色々な仕事の経験ができる

契約期間が終わればまた別の派遣先を紹介されるため、色々な保健師の仕事や職場環境を経験できるメリットがあります。

幅広く仕事を経験することは、自分に合う職場、合わない職場を知るのに役立つことでしょう。


住民や従業員の健康管理を任されることが多い保健師ですが、一般企業に勤めればパソコンを使ってのデスクワークも多くなります。

保健師でありながら一般的なOLのような経験が出来て新鮮、という声もあります。


採用する側にとっても、経験が豊富な保健師の方が即戦力として魅力的に映るものです。

いざ常勤として仕事を探す際にも、豊富な経験をアピールできます。

正社員になれることも

保健師は離職率が低いことから、前任者の退職のタイミングで常勤保健師が募集されることが多くなります。

また、保健師はその職場で一人だけ、ということが珍しくありません。


新卒で社会経験がなかったり、まだ経験が浅い保健師では、常勤で応募するのに不安を感じることがあります。

その点派遣であれば、まずは補助的な立場で色々教えてもらいながら、保健師の仕事を覚えることが出来ます。


派遣としての仕事ぶりを認めてもらい、いずれは常勤で働きたいという希望を伝えておくことで、派遣期間終了後にそのまま正社員として雇用されるというケースがあります。

そのほかに、求人を自ら探さなくても希望に合った職場を紹介してもらえる、勤務先でのトラブルや問題を派遣会社に相談できるというメリットがあります。


派遣保健師のデメリットは?


自分の希望に合わせてメリハリをもって働ける派遣保健師ですが、デメリットも存在します。

しっかり理解したうえで働き方を検討してください。

契約期間がある

非正規雇用である派遣保健師は、常に契約期間が定められます。契約が更新されることもありますが、更新されないこともたくさんあります。

その場合、次の派遣先が決まるまで期間が開いてしまえば、収入がない状態になります。


このような経済的、社会的不安定さだけでなく、心理的なストレスもあります。

ようやく仕事に慣れ、職場の人間関係に馴染んできた頃に契約期間が終わってしまい、仕事を変わらざるを得ないのが残念、という感想が聞かれます。

ボーナスや交通費が出ない

派遣会社によって雇用条件は異なりますが、派遣保健師として真面目に働いてもボーナスや退職金はなく、交通費が支給されないこともあります。

専門職の派遣なので時給は高めとはいえ、常勤の年収と比較すればやはり低くなります。


同じ派遣保健師でも、上司の指示に従って補助的な業務だけを行う場合もあれば、保健師として自分で仕事を切り盛りしていかなくてはならない職場もあります。

直属の上司が医療従事者でない場合など、仕事を進めるのが大変なケースもあるといいます。


これらのメリット、デメリットを踏まえ、実際の職場環境や勤務体制を事前にチェックすることが大切です。

しっかり情報を集め、勤務後のミスマッチを防ぎましょう。

<派遣保健師のメリット・デメリットは? まとめ>

  • 派遣会社に登録し、保健師が必要な施設や企業に派遣される
  • 補助的な立場で派遣先の仕事をサポートする場合が多い
  • メリハリをもって働け、いろんな仕事を経験できるメリット
  • 働きが評価され希望が合えば、正社員になれるケースも
  • 常に契約期間に縛られ、社会的に安定しない
  • ボーナスがないなど、常勤と比較して収入が抑えられる