大学病院での仕事はメリットもあればデメリットもあります

看護師が大学病院を退職した理由



大学病院での仕事が気になっているものの、自分が向いているのかわからない…という方もいるかもしれません。中にはせっかく大学病院に転職したものの合わずに辞めてしまう方もいるのですが、その理由はどこにあるのでしょうか。

大学病院に就職した看護師が退職してしまう理由などについてご紹介します。


看護師の職場、大学病院の特徴とは?

大学病院は勉強会のほか、研修や学会なども充実しています。そのため、看護師として働き始めた人にとってはたくさんのことを学べる良い職場のようにも思いますよね。

最先端の医療が学べる

看護師として知識と経験を身に付けたいと思っている方に大学病院での仕事がおすすめです。大学病院では日本の最先端医療が行われているため、新しい知識をたくさん身に付けていけるでしょう。

一般の病院ではなかなか学べないようなことも学べますし、新しい技術も習得できます。そのため、大学病院で働いていた経験があると他の病院に転職する際にも有利になるのです。

教育制度が充実している

大学病院では物事を学ぶ制度が整っています。例えば、最新の医療技術を学ぶための研修や学会なども頻繁に開催されているので、より理解を深めながら医療技術を身につけていくことができるでしょう。

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看護師が大学病院を退職する理由で多いのは



大学病院を退職した看護師はどのような理由で辞めているのでしょうか。

まず、大きな理由ともいえるのが仕事内容が大変だということ。大学病院での看護師の仕事はとても忙しいのですが、その割に給料が安いです。


他の病院で働いている同期の看護師は自分よりも労働時間が少ないにもかかわらず給料は高いらしい…という話を聞いてしまうとやる気がなくなってしまうかもしれません。

その他にも次のような理由が挙げられます。

勉強会が多い

特に看護師として働き始めたばかりの方にとって勉強会というのは様々なことが学べる良い機会です。

しかし、大学病院では強制的に研修会に参加させられるケースもあり、下手をすると夜勤明けにそのまま勉強会に行かなければならないような場合もあるのです。当然ながら非常に疲れますよね。


たくさんのことを学べるのは確かではありますが、体がついて行かない方もいます。仕事だけでも疲れているのにそこに勉強会が重なり、精神的にも大きなストレスを抱えてしまう方も多いので注意しておきましょう。

給料が高ければ頑張れるかもしれませんが、自分のがんばりに応じた給料がもらえないということで悩んでいる方もいます。


下手をすると休日に研修が行われることもあり、休みを返上して参加しなければなりません。そのような状況になるとプライベートの時間もなかなか取れず、ストレスを溜め込んでしまう方もいるでしょう。

たくさんのことを学べるのはメリットだと感じているものの、精神的についていけない方もいるようです。

分業化されている



病院の中には本来であれば看護師が行わなくていいようなこともやらなければならないところがありますが、大学病院の場合は分業化が細かく行われています。これは一見メリットのように感じるかもしれませんが、実はデメリットでもあるのです。

というのも一般の病院では看護師が行う採血や点滴は大学病院だと研修医が行います。そのため、大学病院で働いているとなかなか注射の技術を高めていくことができないのです。


病院で働いたことがある方ならば「大学病院で働いている看護師は注射が下手」というような話を聞いたこともあるかもしれませんね。

知識としてはたくさん学ぶことができるものの、注射の技術が身につかないというのは大学病院で働くデメリットだといえるでしょう。

残業が多い

看護師の働く職場は残業が多いところもありますが、その中でも大学病院はかなり多いです。ただ、職場によっては医師と看護師の数が十分に足りており、うまく休みがもらえるところもあります。

このあたりは職場によってかなり違いがあると思っておきましょう。人手の足りていないような職場だと有給休暇も思うように消化できません。


残業の多い職場では周りの人もみんな残業しているわけなので文句をいうこともできないでしょう。定時で帰れる可能性がほとんどないような職場もあります。

休みの日も研修があり、毎日遅くまで残業をしなければならないということになれば、当然ながら体力も求められるでしょう。


若いうちならば問題なく働けるかもしれませんが、ある程度年を取ってくると体力的に大学病院で働き続けるのが厳しいと感じる方もいます。

どちらかというと若いうちに看護師としての技術を高めるために選択する修行の場というイメージもあるようです。

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転職をお考えの看護師の方へ



大学病院への転職を考えている方は本当にそこで働けるのかについてよく考えてみましょう。どの大学病院を選択するかによって忙しさは全く違います。

また、求人情報だけをみて決めるのはおすすめできません。というのも、求人情報には充実した福利厚生が紹介されていたとしても、実際に働き始めてみるとそのような福利厚生が用意されていないようなケースもあるからです。


働き始めてからの実際の状況などはなかなか事前に情報が入手できません。一人で情報を集めるのは大変なことなので、転職エージェントの力を借りるのもおすすめです。

大学病院で働く大きなメリットともいえるのがスキルアップができるということ。一般的な病院では導入していないような最新機器もありますし、取り扱っている症例も豊富です。


それに加えて教育制度も整っているので、一つ一つを丁寧に理解しながら看護師としてのスキルアップを目指していけるでしょう。

デメリットについていろいろご紹介しましたが、すべての大学病院でご紹介したデメリットに該当するわけではありません。中にはメリットばかりが目立つ大学病院もあるので、自分にとって働きやすい職場探しをしたいですね。

<看護師が大学病院を退職した理由・まとめ>

  • 大学病院では勉強会や研修、学会が充実しているが忙しい
  • 休み返上で勉強会に参加しなければならないこともある
  • 分業化がしっかり行われており注射などの技術が学べない
  • 仕事内容やスケジュールはハードなので体力がある人に向いている