転職するからには、選択肢は多い方がいいよね!

後悔しない!保健師が転職する時のポイントは?

保健師の転職では、看護師として働いてきた方が保健師に転身したいというケースや、保健師としての職場に不満や不足があり、勤務先を変えたいケースなどがあります。

ただし、しっかりポイントを押さえて活動しないと、転職が失敗に終わってしまう可能性があるのです。

保健師ならではの転職活動の大変さや、活動のポイントについて、そして転職サイトのお勧めの活用法を解説します。

情報をもとに十分に準備を整え、せっかくの転職の機会を最大限に生かしましょう。

保健師の転職活動はここが大変!

保健師の仕事の多くは、平日の昼間に定時で働くことができ、夜勤がありません。

このような働きやすさから人気が高く、それゆえに転職活動には以下のような苦労が見られます。

倍率が高い

いざ資格を取得しても、保健師として働けない方が存在します。その理由は、保健師の求人そのものが少ないため。

勤務条件が良く安定して働けることから、一度保健師として就職するとそのまま勤続する方が多く、出産、産休後も復職する方がたくさんいます。

つまり離職率が低く、新たな求人が出にくいということです。

加えて、ひとつの職場に保健師は一人だけ、という場合も多く、各自治体や企業などで必要とされる保健師の人数は限られています。

<関連記事>:保健師の就職率・求人状況は?

必然的に、保健師の求人数は少なく、応募がすぐに殺到して、競争倍率が高くなります。

このような状況から、一度保健師を離職してから改めて転職先を探すとなると、なかなか採用されない、転職先が決まらないという可能性があるのです。

採用試験が難しい

保健師の約7割は、都道府県や市区町村の運営する保健所や保健センターといった施設で働く行政保健師です。

行政保健師になるには保健師資格を取得するだけでなく、公務員試験に合格する必要があります。

保健室の先生として、つまり学校保健師で働く場合、保健師資格だけだと勤務先が私立学校に限定されます。

公立学校に勤務したい場合には、保健師資格に加えて、教員採用試験に合格しなければなりません。

公務員や教員になるための試験は、難易度も倍率も高く、働きながら勉強し合格を目指すのは困難です。

また、公務員試験は年齢制限が設けられていることが多く、いつでも目指せる転職先ではありません。

保健師が転職する時のポイントは?

保健師求人が少ないからといって、目先の求人に飛びついてしまっては、転職の成功率が下がってしまいます。

保健師の転職活動で押さえたい3つのポイントを紹介します。

自分の譲れないポイント(条件)を明確にする

まずは、現在の職場や仕事に感じている不満や不足を、具体的に見つめ直します。

そこから、転職先に希望する条件を箇条書きにして書き出してみてください。

例えば、「通勤が40分以内」「人間関係がいい」「残業がない」「土日に休める」「給料が〇万円以上」などです。

そして書き出した希望に、1~4番目ぐらいまでの優先順位をつけましょう。

こうすることで、自分が転職に何を求めているのかが明確になり、求人を選択しやすくなります。

優先順位が曖昧なままだと、せっかくの転職活動で失敗をしやすくなります。

<関連記事>:職場によって全然違う!保健師の勤務時間の実態は?

親や友人のアドバイスを優先したり、待遇の良い求人に飛びついてしまったりして、「転職を決意した本当の目的」を見失ってしまう失敗例はよくあるものです。

「転職前に想像していた姿と違った」となると、新しい職場でのモチベーションも保てません。

せっかく頑張って一歩を踏み出した転職活動なので、こんな失敗は避けたいですよね。

周りの意見に耳を傾けることも大切ですが、自分の意思を明確に持つことはもっと大切です。

複数の職場を比較する

好条件に思える求人があったとしても、ひとつに絞るのは止めて、まずは複数の求人を比較してみることをお勧めします。

検討する中で、条件を細かく確認していったり、どんな職場なのか調べて比較してみることで、初めは分からなかった面が見えてくることがあります。

<関連記事>:保健師の種類・職場は?

同業種の知り合いに相談する

ただでさえ求人が少ない保健師の転職では、同業種のネットワークもぜひ活用しましょう。

保健師や看護師の知人や先輩、同僚、学生時代の友人などに、「転職を考えている」と声をかけておきます。

うまくいけば「知り合いの職場で保健師を探してるらしいよ」と教えてもらえたり、「今度産休に入るから、その間臨時で働いてもらえたら」といった紹介を優先的に受けられるかもしれません。

知人のツテであれば、職場の待遇や雰囲気について尋ねやすく、転職前のリサーチが可能になります。

保健師、転職サイトの活用法は?

求人数が少ない保健師ですが、転職ツールの王道である各社の「転職サイト」に求人が出ている場合も少なくありません。

保健師の転職で求人サイトを使うときのポイントを紹介します。

専門の転職サイトを活用する

一般的な転職サイトでは、様々な業界の求人を網羅、公開していますが、医療系の転職では各資格専門のサイトを利用することをお勧めします。

保健師や看護師など医療系資格職の求人は、非公開として求人誌などには掲載されず、このような専門の転職サイトに登録している人のみに公開されることが多くなっています。

保健師専門のサイトもありますが、看護師の転職サイトで保健師の求人も検索できるようになっている場合も多いようです。

求人探しでハローワークを利用する方は多いですが、ハローワークでの保健師求人の取り扱いは決して多くありません。

あらゆる業界の求人を、広く浅く扱うハローワークよりも、看護師や保健師の求人を広く深く扱う専門サイトの方が、当然、希望に適う求人が見つかる確率が高まります。

条件のいい保健師求人を、ピンポイントでいち早くキャッチするには、このような保健師・看護師専門の転職サイトに登録しておきましょう。

複数のサイトに登録する

面倒だからと、ひとつの転職サイトにだけ登録しておくのではなく、最初は2~3のサイトに登録してみることをおすすめします。

その理由は、転職サイトごとに得意分野が異なるため、さらにはサイトとの相性があるためです。

複数のサイトに登録して、掲載情報やスタッフの対応を比較してみると、自分が求める情報やサービスが分かってきます。

登録しすぎると手間がかかり意味がないため、3つ程サイトを選んでみて、自分に合ったサイト、求人を探してみましょう。

専任コンサルタントを活用する

医療業界専門の転職サイトでは、希望者に専任のコンサルタントがついてくれます。

転職活動は働きながら行うことが多く、なかなか思うように身動きが取れないものです。

そこでコンサルタントに希望を伝えておくことで、自分で探さなくても条件に合う求人を探してもらえます。

気になる求人があれば、実際の待遇や職場の雰囲気、離職状況など、コンサルタントを通じて事前に確認できるのは大きなメリットです。

自分ではなかなか言い出しにくいような条件面の交渉も、コンサルタントが代行できる場合があります。

保健師の転職そのものについて相談したり、履歴書や面接などのアドバイスを受けることも可能です。

これらのポイントをしっかり押さえて活動すれば、転職成功の確率が高まります。

理想の職場を目指して、早速行動してみてください。

<【保健室の先生】学校保健師の仕事内容は? まとめ>

  • 後悔しない!保健師が転職する時のポイントは? まとめ
  • 人気があるものの求人数が少なく、保健師の転職は倍率が高い
  • 勤務先によっては、公務員や教員の試験に合格する必要がある
  • 転職に求める条件の優先順位をつけておく
  • 複数の求人を比較し、同業者のツテや情報を活用する
  • 保健師専門の転職サイトに、まずは複数登録してみる
  • 専任コンサルタントのサービスを有効に使おう